今回はクラリネット講師/佐藤友美先生のインタビューその3です。
スタッフ
クラリネットは幅広い表現を持っている楽器で、様々なジャンルでその魅力を発揮できますね。
ただジャズとクラシックでの演奏の凄味は、やはりちょっと違いがあるように感じます。
機会があれば、佐藤先生のジャズも聴いてみたいです。
さて次は、音楽を通しての思い出話があれば教えてください。
佐藤
先ほどもお答えしたように中学生の時のクラリネットとの出会いが第一です。環境にも本当に恵まれていました。
また私は人見知りで、楽器を通さなかったら出会わなかったであろう人とも多く出会うことができました。
中学生の時に吹奏楽の大会があり、ある違う学校の先輩と出会い、グループで文通をするようになりました。
私はすっかり相手のお名前を忘れていたのですが、何年か前、中学時代の先生を通してその相手のお名前が会話の中で上がり、現在、指揮者として大変活躍している方だとわかりました。
とても驚きましたし、実は仕事でも何度がご一緒させていただいていました。気付かなかったのです(笑)。
それに近い経験は他にもあります。
中学生の時に両親がCDコンポを買って来てくれたのですが、お店の人がおまけにクラリネットのCDを付けてくれました。
ハンガリー語で書かれていてよく読めなかったのですが、その方はカールマン・ベルケシュという高名なクラリネット奏者で、なんと大学院で2年間習うことができたのです。不思議なご縁ですよね。
(その4へつづく)