【091】ピアノの選び方

Question

ピアノ選び方がわかりません。選び方を教えて下さい。

Answer

マット音楽教室でも一番多いのはピアノの生徒さまです。

ピアノ教室は今日でも、習い事ランキングで常に上位に入っています。

しかしそんなピアノですが、いざ始めようと思った時の最初の悩みは、その大きさや値段ではないでしょうか。

Q1でもお答えさせていただきましたが、

「続ける自信が持てない」「リーズナブルに抑えたい」という方には電子ピアノがお薦めです。

最近の電子ピアノの進化は著しく、本物ピアノ同質タッチが再現されていたり、音質も向上しました。

予算によりますが、本物のピアノを演奏している感覚をもたらせてくれる電子ピアノもあります。

一方、ほぼ鍵盤部分のみのキーボード状電子ピアノもあります。

こちらは値段が安く場所も取らない(押し入れにも収納できる)という利点があるものの、

やはりタッチや音色に充足できないケースが多いようです。

値段や商品についてご興味、ご質問がある場合は、講師にお尋ねください。

マット音楽教室は(株)青葉ピアノと提携しています。

場合によっては講師やスタッフが同伴し、青葉ピアノでの楽器選びをお手伝いさせていただきます。

ただ、電子ピアノがいくら進化したからと言っても、

やはりピアノ講師たちが口をそろえてお薦めするのは本物のピアノです。

スペースと予算に余裕があるのであれば、職人技術木のぬくもりを感じられる本物のピアノをぜひご使用ください!

ご存知のように本物のピアノは、縦型のアップライトピアノと横に長いグランドピアノに分かれます。

リーズナブルなのはアップライトピアノで、一昔前には一般家庭にも多くありました。

良し悪し見分け方ですが、必ずしも値段で決まるわけではありません。

ピアノには人と同じように個性があり、それぞれの楽器によって音色タッチ、また耐久性も変わってきます。

但し、日本のヤマハさんやカワイさんの作るピアノの品質は安定していて、基本的にとても丈夫にできています。日本のメーカーさんの技術力は本当にすごいです!

また全般的には中古のピアノより新しいピアノの方がメカニックの劣化がないため、タッチ感のバラつきなどは少ないです。

だからと言って中古品がいつも悪いというわけではなく、新品では得難い音色を持つピアノもあります。昔のピアノの方が、よい木材を使用しているとの説もあります。

音色やタッチについては入門者や初心者の方にはわかり辛いので、ご購入の際は先生にご相談されるのがよいでしょう。

グランドピアノを習い始めてすぐにお買い求めになる方は、さすがにそれほど多くありません。

マット音楽教室の生徒さまの場合では、ピアノを続けるうちに音楽への愛着が深まり、

趣味としてグランドピアノを購入される生徒さま、

あるいは音大進学を目指して購入される生徒さまがほとんどです。

グランドピアノも楽器によって色々差ははありますが、

本物打鍵音色を求めるのであればやはりグランドピアノに限ります。

最高級品として有名なのはドイツとアメリカで作られるスタインウェイ、

音楽の都オーストリア・ウィーンのベーゼンドルファー、

また世界3大メーカーのもう一つベヒシュタインも人気を盛り返しています。

さらにはイタリアのファツィオリも注目されています。

もちろん日本のメーカーも負けていません。

前述のヤマハさん、カワイさん、それにディアパソンさん、アポロさんなどもこだわりのグランドピアノを製造しています。

新品でも楽器に個性があるのはアップライトと同様ですが、

上記メーカーの旗艦モデルとなるとその良し悪しはそれぞれの人の好み、

さすがに高品質なものばかりです。

しかし世界的な環境変化は、ピアノにも影響を与えています。

本物のピアノにはたくさんの木が使われています。

その木に環境変化が影響し、かつてのような味わいのある音を出す材質が減少しているという人もいます。

科学技術が進みそれらがピアノ製作に取り入れられプラスに作用する一方、

材質の変化や昔気質の職人の減少もピアノの音の変化に結びついているのかもしれません。

安い中古品でも100万円前後から、

家庭用の旗艦モデルで新品だと1000万円もするグランドピアノですが、

筆者の好みを言えば1970年前後に製作されたものに輝きを感じます。

最後に小噺です。

教室に来たかわいい幼稚園生、グランドピアノを見て「コンセントはどこにあるの?」と。

こういう時代だからこそ、たくさんの方に生の楽器に触れていただきたいです。

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