今回はピアノ・ソルフェージュ三代川先生のインタビュー その3です。
スタッフ
次は音楽を通しての思い出についてお話しいただけますか?
三代川
音楽、特に演奏の仕事は依頼されないと来ないものです。
そして断ってしまうと次が来なくなります。
実は結婚と妊娠を機に仕事が減った時期がありました。
一般的には声もかけにくい時期でしょうし、
こちらとしても中々お引き受けしにくい場合があります。
そんな妊娠中にマタニティーコンサートの依頼を受けました。
あるお仕事でご一緒した女性スタッフさんが企画してくれたものです。
その時、妊婦さんやおなかの中にいる赤ちゃんについて色々調べてみたのです。
例えばアルファ波を与える音楽は何かとか。
マタニティーコンサートの前半には、
おなかの中の赤ちゃんのためになるような童謡やジブリの音楽を入れ、
後半には妊婦さんの気持ちが落ち着くようにモーツァルトの作品を演奏しました。
朗読とピアノによるコンサートも開きましたよ。
自分も同じ立場の妊婦だったので思い入れがあり、
聴き手側のための内容によりできたのではないかと思っています。
赤ちゃんのおかげで、その後増えた仕事もありました。
スタッフ
それは素敵なコンサートですね。
妊婦さんの心や身体はとても繊細ですから、
多くの方が励まされたのではないでしょうか。
(その4へつづく)