【096】弦楽器について

Question

弦楽器について教えてください。

Answer

弦が張られた楽器のことを指し、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ギターなどが有名です。

 

ヴァイオリンとは…、

一般的にはバイオリンとも記されますが、violinのスペルから専門的な書き物ではヴァイオリンと表記されることが多いです。
語源はイタリア語のviolet(すみれ)で、すみれの花びらの形に似ていることか始まりとのこと。

 

大きさは約60センチ。左肩に楽器をのせ、顎ではさみます。ヴァイオリンには4本の弦が張られ、右手で持った弓をその弦にこすり付けることによって音を出すのが基本です。楽器内部は空洞となっています。

 

主な材料はピアノと同様にスプルース、カエデで、弦は羊の腸で作られたガット、金属やナイロン製のものが使用されます。
弓は木製の棒状で、そこに馬の毛が張られています。

 

16世紀初頭頃には現在に近いヴァイオリンが登場し、華やかで高い音がでるのが特徴です。合奏でもメロディを弾くことが多いです。

 

 

ヴィオラとは…、

Violaはビオラまたはヴィオラと表記されます。

 

構造はほぼヴァイオリンと同じですが、ヴァイオリンよりも大きく約70センチです。

 

音はまろやかで、独奏楽器としても使われますが、合奏では低声部とメロディの間を奏でることが多いです。

 

 

チェロとは…、

イタリア語のvioloncelloが元ですが、日本では省略されチェロと呼ばれます。

 

構造はヴァイオリンとほぼ同様ですが、大きさが約120センチとなり、低い音を出します。

 

演奏方法はヴァイオリンやヴィオラと異なり、楽器から突起したエンドピンという名の棒を床に刺し、両足の間に挟んで演奏します。

 

音は深く、ソロ演奏の機会はヴィオラよりも多いとされます。合奏では低音、または中低音域を担うことが基本になります。

 

 

コントラバスとは…、

ヴァイオリンと構造は通ずるもののこの楽器の祖先はヴィオローネという異なる楽器です。

しかし現在ではヴァイオリン属と呼ばれるヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと共に演奏され、最低音部を演奏します。

 

約2メートルもある非常に大きな楽器です。そのため奏者は立ったまま、もしくは高い椅子に座りながら、楽器を左半身に沿わせて演奏します。チェロ同様、エンドピンを床に刺し楽器を安定させます。

また弦の数はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが4本だったのに対し、コントラバスでは4本のものと5本のものがあります。

 

ソロ楽器としての役割は少ないものの合奏では西洋音楽の支えである最低音部を演奏します。またジャズでは通常のクラシック音楽とは異なる演奏法、すなわち弓を使わず弦を指ではじくピッツィカート奏法で演奏され、魅力的な響を聴かせてくれます。

 

 

ギターとは…、

弦をはじく撥弦(はつげん)楽器、リュート属の一つになります。リュートの歴史は古く、今から1500年以上前に中東地域で原型となる楽器があったそうです。

 

ボディが空洞で弦が張られている点はヴァイオリン属と同様ですが、弓を使わず指やピック(人工の爪)で演奏します。

ふつうは左手で楽器本体の首の部分(ネック)を持ち、弦を押さえて音程をつくります。そのため右指で弦をはじくことになりますが、左利きの人は反対に持ち、左手で弦をはじく場合があります。代表的左利きのミュージシャンは、ジミ・ヘンドリックスやポール・マッカートニーです。

 

またギターは基本的に電気を使わず音を鳴らすアコースティックギター(通称アコギ)とロックなどで使用されるエレキギターの2つに分けられます。エレキギターは電気によって音が増幅されます。

 

 

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